ハゲとたばこの関係性

たばこを吸うとなぜハゲる

たばこを吸うとハゲるとは昔からよく言いますが、本当のところはどうなのでしょう。
たばこはハゲるから止めたという男性であっても、たばこがハゲる理由というのを説明できる男性は僅かです。

たばこを吸うとなぜハゲると言われるのか、また実際にはたばこを吸うことでどの程度ハゲやすくなるのか、臨床結果のデータや毛髪科学の権威の意見を以下にまとめてみました。


たばこは血行障害を引き起こす!



たばこを吸う人はハゲやすいと言われる最大の原因が血行障害です。
血行障害とはつまり、何らかの原因で血流が悪くなることを指します。
たばこを吸うことで血行が悪くなることは医学的にも証明されていますが、その理由は二つあります。


たばこは毛細血管を収縮させる!

たばことハゲの関係についてあまり知らないという方であっても、これだけは知っている!という方も多いようですね。
たばこに含まれているニコチンには、身体中の毛細血管を収縮させる作用があります。

収縮して細くなった血管は、血液が通りづらいのでもちろん血行に障害をきたすことになります。
血管の拡張・収縮や柔軟性は、今後ハゲるかハゲないかに大きく関わってきます。

多くの育毛剤やAGA治療薬には、血管を拡張して血流を促す成分が含まれています。
中でもミノキシジルと呼ばれる成分は現在最もハゲに効く成分の一つと考えられていますが、ミノキシジルもやはり血管を拡張する成分です。
たばこはむしろ血管を収縮させて、育毛や発毛に必要な栄養素の運搬を阻害し、ハゲやすい状態へと陥ります。



たばこはコレステロール値を上昇させる!

ハゲないためにも血をサラサラにして、血流を良くしましょう!こんな話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
コレステロールには悪性のものと良性のものが存在しますが、たばこは血中の悪性コレステロール値を引き上げ、反対に良性のコレステロールの数を減らしてしまいます。

神戸大学の保健管理センターは、たばこを吸うことで、血管の壁に悪玉コレステロールが沈着するのを促進させると公に発表しています。
コレステロールを多く含みドロドロになった血液は血流が非常に悪く、毛母細胞への栄養素の運搬を阻害してハゲやすくします。

 


以上2点が、たばこを吸うと血行が悪くなり、ハゲやすい体質になると言われている理由です。
たばこを吸うと人間の体温は2℃下がると言われていますが、これは血行が悪くなっているからに他なりません。

血行が阻害されると身体の末端にまで十分に血液が行き渡らず、細胞が必要としている酸素や栄養素が届かなくなってしまいます。
必要な酸素や栄養素が得られない細胞は死滅していくので、その結果としてハゲや薄毛に繋がっていくのです。



たばこを吸う人は脱毛ホルモンの数が多い!?


髪の毛が抜け落ちてハゲるには様々な原因が考えられます。
その中で成人男性がハゲる最大の原因とも言われているのは、男性ホルモンの変異によるものです。

男性の体内には数種類の男性ホルモンが存在していますが、そのうちの一つにテストステロンと呼ばれるものがあります。
テストステロンは男性の頭皮近辺に多く集まる還元酵素と反応することで、ジヒドロテストステロンという名前のホルモンに変異します。

このジヒドロテストステロンこそが男性がハゲる大きな原因で、髪の毛の毛母細胞の成長を完全にストップさせる作用があることが分かっています。
それではたばこと男性ホルモンの間にはどのような関係があるのでしょうか?

米ハーバード大学公衆衛生学部の研究結果によれば、たばこを吸う人は吸わない人に比べて、体内のテストステロンが30%多いことが分かっています。
テストステロンそのものはハゲの原因とはなりませんが、テストステロンの数に比例してジヒドロテストステロンが生成される確率は高くなります。

また喫煙者と非喫煙者の体内のジヒドロテストステロンの数を調べたところ、喫煙者の方が13%多いことも分かっています。
ジヒドロテストステロンはハゲの直接の原因となりますから、たばこを吸うことでハゲる確率は高くなると断言できます。

尚、米ハーバード大学公衆衛生学部によるこちらの調査は1241人を対象としていますが、喫煙者が1日に吸うたばこの本数やタール数などの情報は明らかにはなっていません。



たばこはビタミンを破壊する



髪の毛が新たに発毛してハゲが改善されるには様々な栄養素が必要とされますが、ビタミン類もそのうちの一つです。
ところがたばこを吸うことで、ハゲの改善に必要不可欠なビタミン類が破壊されることが分かっています。


ビタミンC

たばこによる影響を最も受けるビタミンは、肌や髪の毛を綺麗に保つ効果のあるビタミンCです。
たばこを吸うと肌荒れがしやすいと言われるのも、たばこによってビタミンCが破壊されているためです。

ビタミンCがハゲ防止に効果があると言われる理由は、抗酸化作用があるためです。
体内に存在する活性酸素は、細胞を傷つけ、頭皮を脆くし、老化を早めると言われています。

ビタミンにはその活性酸素を除去する働きが確認されています。
つまりビタミンCは老化を防ぐと共に、髪の毛がハゲるのを防いでくれます。
しかしビタミンCはタバコを1本吸うことで、最低でも25mgは失われています。

タバコの種類や体質によっては、たった1本のたばこで100mgものビタミンCを消化しています。
一箱たばこを吸えば最低でも500mgものビタミンCが体内から奪われることになります。

ちなみに1日に必要なビタミンCは100mg、タバコを一箱吸うことで最低でも5日分のビタミンCを消費している計算になります。
臨床実験結果でも、たばこを吸う人は吸わない人に比べて、血中ビタミンCの濃度が半分程度ということが分かっています。


ビタミンE

ビタミンCほどたばこの影響を大きく受けるわけではありませんが、ビタミンEもたばこによって失われるビタミン類の一つです。
しかしビタミンEはビタミンC以上に、育毛や発毛には重要な栄養素です。

ハゲないためには毎日の食事でしっかりと摂取したい栄養素の一つだと言えます。
ビタミンEのハゲ防止に対する効果は主に二つあり、一つは代謝の向上です。
ビタミンEが不足していると頭皮の新陳代謝が低下するために、ハゲやすい体質になってしまいます。
そしてビタミンEがハゲ防止に効くもう一つの効果は、血管の拡張作用です。
ハゲを改善して新たに髪の毛を生やすためには血行の促進は必要不可欠、それに役立つ栄養素こそがビタミンEです。

たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させるだけではなく、ビタミンEを破壊するという形でも血流を阻害していることになります。
血流が良い状態を保つことは、ハゲ防止には非常に重要なことになります。



たばこによる肝機能の低下



たばこを吸うことでハゲやすくなる原因として、肝機能の低下もあげられます。
肝機能とはつまり肝臓の働きですが、たばこを吸うことで体内に侵入した有害物質は肝臓で解毒されます。

たばこを吸えば吸うほど、肝臓は有害物質の解毒に追われて消耗することになります。
ところが肝臓の働きは解毒作用だけではありません。ハゲ改善や髪の成長に必要な栄養素の変換や合成も、肝臓の重要な役割の一つなのです。

しかしたばこの有害物質の解毒に追われて疲弊した肝臓は機能が低下してしまい、ハゲ改善に必要な栄養素の代謝が低下してしまいます
。それにより頭皮が栄養不足の状態に陥り、ハゲやすい体質へとなってしまいます。
将来ハゲないように肝機能を向上させるためにも、たばこの吸い過ぎは禁物だと言えます。



まとめ


たばこを吸うとハゲるとは昔から言われていましたが、近年の皮膚科学や医学では、たばこにはこれだけのリスクがあることが分かっています。
特にたばこに含まれているニコチンには、ハゲる要素や要因がたくさん詰まっています。

将来ハゲたくないのであれば、たばこを止めるのは最優先事項です。
たばこを吸うことでどの程度ハゲる確率が増すのか、正確な数字はたばこを吸う本数やニコチン・タールの濃度にもよるのではじき出すのは難しいところです。

しかしたばこを吸うことで脱毛の原因となるホルモンが増加し、髪の成長を促す栄養素が失われるのは確かです。
たばこを吸うことでハゲる確率が高くなるのは確実だと言えます。
たばこを止めるのがなかなか難しいようであれば、せめてニコチンが含まれていない電子タバコなどを選ぶようにしましょう。