育毛に必要な栄養

効率良く育毛するために必要な9つの栄養素

薄くなった髪の毛を育毛するためには、身体はどのような栄養を必要としているのでしょうか。
ただ髪の毛に良いと言われる食べ物を食べるだけではなく、育毛に必要な栄養が何かを知るだけで、できる育毛対策とその効果は変わってきます。

このページでは育毛するために髪の毛に必要となる栄養を、料理研究家と栄養士の見解を交えてご紹介しています。
育毛は筋トレと同じで、栄養管理された食事法と並行して行うことで、より効果を高めてあげることができます。
育毛するにあたり摂るべき栄養をチェックして、明日からの育毛に役立ててください。


たんぱく質



髪の毛は筋肉と同じく、三大栄養素の一つであるたんぱく質を原料とする物質です。
食べ物から体内に取り込まれたたんぱく質は一旦アミノ酸に分解され、アミノ酸から髪の毛を構成するケラチンタンパクがつくられます。

髪の毛は99%以上がケラチンタンパクから生成されていますから、育毛を考える上でたんぱく質は絶対に必要な栄養です。
とは言え三大栄養素のたんぱく質を含んでいる食品は種類が豊富で、肉や魚、大豆食品がその代表です。

普通の食生活でも十分量摂取しやすい栄養なので、育毛のために改めて摂ることもないかもしれません。
しかし育毛や髪の成長には、絶対に必要になる栄養ということだけは覚えておきましょう。



亜鉛



育毛の為に身体が欲する栄養はいくつかありますが、その中最も重要な栄養になるのが亜鉛です。
亜鉛が育毛する上で重要なのには二つの理由がありますが、そのうちの一つがケラチンタンパクの生成です。

髪の毛は99%がケラチンタンパクから構成されていますが、ケラチンタンパクは肉や魚に含まれる栄養素のたんぱく質からつくられます。
体内に取り込まれたたんぱく質は消化酵素によってアミノ酸に分解され、そのアミノ酸からケラチンタンパクがつくられます。

分解されたアミノ酸からケラチンタンパクを合成する役割を担うのがミネラル栄養素の一種である亜鉛です。
いくら普段の食事でたんぱく質が足りていたとしても、アミノ酸をケラチンタンパクに変える亜鉛という栄養が不足していれば、育毛は一向に進みません。

また、亜鉛が育毛において重要な栄養であるもう一つの理由は、抜け毛防止効果です。
髪の毛が抜け落ちるには様々な理由が存在しますが、そのうちの一つに男性ホルモンがあげられます。

男性ホルモンの一種であるテストステロンと呼ばれる物質は、男性の頭皮付近に多く存在する5αリダクターゼという還元酵素と反応を起こすことで、ジヒドロテストステロンという別のホルモンへと変化します。

このジヒドロテストステロンは別名脱毛ホルモンとも呼ばれていて、髪の毛の毛根に抜け落ちるよう働きかけます。
このような男性ホルモンによる脱毛を防ぐことができるのが、ミネラル栄養素の亜鉛です。

亜鉛はテストステロンを脱毛ホルモンへと変化させる還元酵素(5αリダクターゼ)を抑制する働きのある栄養です。
亜鉛を1日の必要量しっかりと摂取することで、5αリダクターゼの働きを抑えることができ、それが結果として抜け毛を減らして育毛へと繋がります。



ビタミンB6



亜鉛はアミノ酸からケラチンタンパクを生成する役割を担う、育毛には欠かせない栄養ですが、たんぱく質をアミノ酸に分解する役割をする栄養はビタミンB6になります。

食物から栄養分として摂られたたんぱく質は、ビタミンB6によって数種類のアミノ酸に分解されます。
これもやはり亜鉛同様に、育毛には欠かすことのできない栄養です。



ビタミンB2


髪の毛が抜けて薄毛になる原因の一つに、皮脂の過剰分泌があります。
頭皮に必要以上の皮脂が分泌されると、頭皮は脂で汚れ、毛穴が詰まる原因となってしまいます。

皮脂や汚れで詰まった毛穴は髪の毛が非常に抜けやすく、新たな毛髪が発毛しにくい状態になっています。
男性はただでさえ女性よりも頭皮の皮脂が多くなりますから、皮脂の過剰分泌は育毛する上で要注意です。

そのような状態を避けるように皮脂分泌量をコントロールする栄養が、育毛に良いとされるビタミンB2です。
ビタミンB2が栄養不足の状態になると、頭皮に分泌される皮脂量をコントロールできなくなってしまうので育毛に支障をきたします。

またビタミンB2は新陳代謝を向上させる働きをする栄養素でもあります。
育毛するにあたって代謝のUPは非常に重要ですから、ビタミンB2は育毛する上で非常に重要な栄養の一つです。



ビタミンA



ビタミンB2が皮脂の過剰分泌を抑制する栄養素であるのに対して、ビタミンAは皮脂の分泌を促す栄養素です。
極端にビタミンAが不足している状態では頭皮が乾燥してしまい、徐々にフケやかゆみを伴い始めます。

そのような頭皮環境は育毛するにあたり決して良い環境だとは言えません。
適度な皮脂で頭皮を保護する為にも、ビタミンAはある程度摂取する必要のある栄養です。

しかしビタミンAには他の栄養素とは違い大きな落とし穴があります。
ビタミンAは必要量を大きく超えて摂取することで、育毛どころか薄毛を促進してしまいます。

過度のビタミンAは頭皮を硬化させて、髪が育ちにくく抜けやすい環境を作ります。
育毛を考える上では極端に摂りすぎるのもリスクがある栄養ですから、あまり意識しすぎずにほどよく摂取したい栄養素です。



ビタミンE



育毛に効果のあるビタミンは全部で3つありますが、最後の一つはビタミンEになります。
ビタミンEが育毛のためにもたらす効果は、血管の拡張による血行促進です。
血行を促進させることは育毛や発毛するために非常に有効的で、育毛剤で有名なリアップも血行促進により育毛を促す商品です。

天然の栄養素であるビタミンEにも血行を促進させる効果がありますが、それは頭皮を走る毛細血管も例外ではありません。
血流がスムーズになると毛母細胞への栄養素の運搬が活発になり、育毛や発毛が非常にしやすい状態になります。



イソフラボン



近年になりよく耳にするようになった栄養素のイソフラボン、こちらも育毛に効果的な栄養の一つです。
イソフラボンはポリフェノールの一種の栄養素になり、大豆食品に多く含まれています。

女性の間では有名な栄養素ですが、それはこの栄養が女性ホルモンの代わりをしてくれるからです。
女性ホルモンの一つにエストロゲンと呼ばれるものがありますが、エストロゲンは美しさを維持する為のホルモンと言われていて、髪の毛や肌の育成や代謝に大きく関わってきます。

それではそのエストロゲンの代わりをする栄養がなぜ育毛に良いとされるのか?
単純に考えなら、女性は男性よりもハゲる確率が極めて低いからです。
女性らしさを維持する栄養素であるイソフラボンを摂取することは、美しい髪の育毛にも繋がります。

さらに具体的に言えば、イソフラボンは男性ホルモンの過剰分泌を抑制する栄養です。
男性ホルモンの分泌が過剰になると、前述の脱毛ホルモン(ジヒドロテストステロン)が作られやすくなるので育毛には良くありません。

食事でイソフラボンを積極的に摂取することで、脱毛ホルモンの生成を少なからず抑えることができます。
また、イソフラボンはカプサイシンと同時に摂ることで育毛にさらなる効果を発揮すると言われています。

カプサイシンとは唐辛子に含まれている辛味成分のことです。
育毛効果のある栄養素のイソフラボンと、カプサイシンを同時に摂取できる献立を上手に組み立てましょう。



ビオチン


ビオチンは別名ビタミンB7とも言われ、肌や髪の毛の健康を維持することに役立つ栄養です。
髪の毛の主成分であるケラチンタンパクは18種類のアミノ酸から構成されていますが、ビオチンはアミノ酸の代謝を促す働きをする栄養です。

また髪の毛を強く健康に育てるにはコラーゲンが必須ですが、ビオチンにはコラーゲンの生成を補助する効果も確認されています。

ただしビオチンは水溶性の栄養素なので、栄養分として摂取してもすぐに体外に排出されてしまいます。
そのため、ビオチンによる育毛を考えるのであれば、数回に分けてこまめに摂るようにしましょう。



ヨウ素



最後にご紹介する育毛に効果のある栄養素は、海藻類などに多く含まれているヨウ素です。
ヨードとも呼ばれるこちらの栄養には、血行不良を解消して血流を良くする働きが確認されています。

血行不良は薄毛やハゲになる最大の原因の一つです。
血の巡りが悪くなり、毛母細胞に髪の毛が必要とする栄養素が行き渡らなくなることで、髪の成長は止まってしまいます。
ヨウ素にはそのような血行不良の状態を解消して、育毛を促す効果が確認されています。



まとめ


以上の九つが、育毛する上で重要になる栄養素です。
普段通りの食事で十分足りている栄養もあれば、ほとんどの人が不足している栄養もあります。
特に不足しやすい栄養を積極的に摂取することで、育毛をさらに効率良く進めることができるでしょう。